巨人元監督で野球評論家の堀内恒夫氏(76)が30日、自身のブログを更新。0―9で大敗した29日のヤクルト戦(東京ドーム)での投手継投について疑問を投げかけた。

 堀内氏は「阿部監督はグリフィンの昇格について『見切り発車』という言葉を使ったようだが俺もそう思うよ」と約3週間ぶりの復帰戦で4回8失点でKOされた左腕について指摘した。

 その上で「ただ、わからん点が1つある。投手リレーについてだ。先発を繋いだリリーフ陣昨日、一昨日と2試合連続で回数こそ違えど同じ順番同じ投手を投げさせた」と堀田、井上、泉の継投に首をひねった。

 指揮官の考えを推測しながら、「試合を諦めてはいないということを出すピッチャーによって示したいとするならば、グリフィンが8失点するまでマウンドに立たせたことに疑問が湧く」とし、「試合を捨てていない、諦めていないのならばもう少し早めに手を打つべきだったと思う。一方で、9連戦ゆえにグリフィンを引き延ばすことで中継ぎを休ませたかったとするならば、改めて違う展開での2試合連続で同じリリーフ陣を使うことに疑問が湧く」と堀内氏は考えを巡らせた。

 続けて「何が言いたいかというと球場に足を運んでくれるお客さまは毎日同じじゃない。9連戦なんてそんな大変なことじゃないよ。最後まで観ていただける試合をというならば怪我は大きくならないうちに防いでほしい。そう思ったよ」と早めのケアを求めた。常に勝利を求められ続けた巨人OBとして〝捨て試合〟には否定的な見解を示した。