J1浦和が1日、SNS上での誹謗中傷について声明を発表し、広島サポーターから悲痛な訴えが出ている。

 浦和は「大変残念なことに、SNS上で、多くの方が犠牲になられた史実を引用した極めて悪質な投稿が確認されました」と報告。その上で「当該投稿に対し、社会の一員であり浦和レッズの一員であるファン・サポーターのみなさまが疑問を呈し、そして否定的な態度を表明してくださっていることを大変心強く感じておりますが、引き続きそうした『当たり前』をファン・サポーターのみなさまと共に浦和レッズ全員で継続的に実行してまいりたく存じます。SNS上に限ったお話ではございませんが、誹謗中傷、或いはそれに類する行為は絶対におやめくださいますようお願い申しあげます」と呼びかけた。

 今回の問題が物議を醸す中で声を上げたのが、広島サポーターだ。広島サポを自認する藤堂和幸・京葉映像配信技術研究所代表は、自身のX(旧ツイッター)で「名古屋サポも浦和サポも一度ピースウイングに来て、試合前でも試合後でもいいから歩いて20分(豊スタから豊田市駅、埼スタから浦和美園駅と同じ距離だよ)の原爆資料館に行ってみてよ。そこに展示されているものをしっかり見て、そういうものを相手の頭上に落とす、っていう言葉が何を表しているのか感じてみてよ。今ピースウイングにいる広島サポの中には実際におじいちゃん、おばあちゃん、父母、親戚、友人の頭上に落とされた人たちがたくさんいるよ。本当にあなたがそれを望んでいるのか、しっかり考えてみてよ。頼むよ」と誹謗中傷がなくなるよう悲痛な思いを投稿した。

 サッカー界ではSNS上での誹謗中傷が繰り返されており、徹底した対策が求められそうだ。