タイガースの前田健太投手(36)は1日(日本時間2日)に本拠地デトロイトでのカージナルス戦に先発登板し、6回を投げ1本塁打を含む4安打1失点、5三振無四球で移籍後初勝利(1敗)を挙げた。最速は91・6マイル(約147・4キロ)で、打者20人に79球。防御率5・02。チームは4―1で勝った。

 ボールを低めに集める丁寧な投球で今季初白星を引き寄せた。初回、2回は連続で3者凡退。3回二死後に初安打を許すも1番ドノバンを外角低めのスプリットで二ゴロに打ち取った。

 3点をリードする4回は先頭コントレラスに中越え本塁打を許すも、続く3番ヌートバーを真ん中低めのスプリットで空振り三振、アレナドを外角高めの直球で二直、ゴールドシュミットに真ん中低めのスプリットで二ゴロ。

 5回は先頭バールソンに右前打されるも一死後、8番ゴーマンを外角低めのスプリットで一直併殺に仕留めた。

 一発出れば同点の6回一死一塁は4回に一発を浴びているコントレラスと対戦。フルカウントからファウルで3球粘られた9球目、内角高めにこの日最速の91・6マイルの直球を投げ込み、空振り三振。スタートを切っていた一塁走者を二塁でアウトにして併殺で切り抜けると客席から大歓声が上がった。

 ここまで2度勝利投手の権利を持って降板するも白星を逃がしてきたベテラン右腕。今季6度目の登板でようやく初勝利を手にした。