まさかの〝ド忘れ〟だ。大相撲夏場所(12日初日、東京・両国国技館)を控えた2日、国技館で横綱審議委員会(横審)による稽古総見が一般公開で行われた。大関琴桜(26=佐渡ヶ嶽)が大関豊昇龍(立浪)ら役力士と10番取って、6勝4敗だった。

 琴桜は「しっかりやれるだけやれたと思うし、攻めを意識できた。(先月28日までの)春巡業からそんなに大きく(期間が)空いていないので、動きを確認して」と納得の表情を浮かべた。

 改名前の「琴ノ若」から、30日の番付発表で、かねて希望していた祖父で元横綱の「琴桜」を正式に襲名。琴桜で約2500人のファンの前で相撲を取るのは、この日が初めてだった。

 しかし、「自分でも改名したのを忘れていた。電光掲示板が(琴ノ若のままで)変わっていなかったので、それがインプットされたまま読み上げられてビックリした。まだ(改名翌日から)2日目なので、許してください」と苦笑いを浮かべていた。