新日本プロレス4日福岡国際センター大会でゲイブ・キッド(27)とのV1戦に臨むNEVER無差別級王者の鷹木信悟(41)が、IWGP世界ヘビー級王者ジョン・モクスリーとIWGP GLOBALヘビー級王者ニック・ネメスに対抗心を燃やした。

 この日の公開調印式では挑戦者のゲイブが〝独演会〟を行った。「一つ言わせてくれ。みんな俺のマネをしている。俺がAEWの文句を言ったら、会社の文句を言ったら、他のヤツらも追随してきた。(高橋)ヒロムもSANADAも海野(翔太)も、俺のマネして文句言うようになったよな」と糾弾するとようやく王座戦に言及。「このNEVERは新日本を代表する、象徴するようなベルトだった。でもタマ(トンガ)が来て、ジェイ・ホワイトが来て、棚橋(弘至)が持って行って、今やNXTのまね事のようなベルトになり下がってるじゃないか。ただ俺は鷹木、お前のことは認めているよ。日本人の魂を持っているんだろう? そのお前の魂を明後日の試合で削り取って、勝利を収めて、お前を葬り去ってやろう」と宣戦布告した。

 これを受けて立つ鷹木は、今年デビュー20周年の節目を迎える。「実は20年前、博多スターレーンでデビューしているんだよね。ある意味で福岡は第二の故郷だと思ってる。この博多駅でイベントができるのもうれしいなと思って」と感慨深げな表情。ところが会場入り直後に悲劇が…。

「今日はJR博多シティプレゼンツ。ぶらぶら歩いてたらポスターが張ってあるじゃないの、ポスターが。陽太のポスターがあるじゃない、内藤(哲也)もある、ヒロムもある。すごいな、これは自分の写真とツーショット撮ろうと思ったら…俺の写真ないじゃないの!」とイベント前にショックを受けた出来事を明かした。

「駅の話なんてどうでもいいから、タイトルマッチの話をしろ!」とゲイブから突っ込まれると、ようやく本題に。鷹木は「最近新日本では新しいベルトができてばかりで。IWGP世界ヘビー、KOPW、今度はIWGP GLOBAL。何だか新しいものばっかりができて、でもこのNEVERのベルトは10年以上の歴史があります。ある意味で俺は一番価値のあるベルトだと思ってます。ゲイブの言う通り、新日本らしいベルト。歴代の王者の魂が入っている」とNEVER王者としてのプライドを示した。

 福岡2連戦ではGLOBAL王座戦(ネメスVS棚橋弘至)が初日、IWGP世界王座戦(モクスリーVS成田蓮)が2日目のメインに据えられている。しかし鷹木は「ジョン・モクスリーとかニック・ネメスみたいな知名度ある選手はいるかもしれないけど、ある意味でそいつらは客寄せパンダでいいでしょう。2日間で一番すごい試合はNEVERだったと思わせる自信はあるんで。鷹木信悟にしかできない試合、NEVERにしかできない試合、そして俺とゲイブにしかできない試合を披露します。もちろん最後に勝つのはこの俺だ」と対抗心を燃やしつつ必勝を誓っていた。