ドジャースの大谷翔平(29)に対し、地元メディアが得点圏打率の低さを改めて指摘した。

 2日(日本時間3日)の「LAタイムズ」電子版にジャック・ハリス記者の「得点圏に走者を置いて打つことが、ドジャース大谷翔平の唯一の欠点」との記事がアップされた。

 現在、大谷は打率3割3分6厘、7本塁打、19打点と好成績をマーク。だが得点圏打率は1割8分4厘と低い数値になっている。

 一時期よりは改善されているが、記事は「今シーズン、二塁や三塁に走者がいないとき、大谷は球界最高の打者だった。そのような場面での打率はMLBトップの3割9分8厘」とほめる一方で、「しかし、今年最初の1か月間、得点圏に走者を置くと、このスラッガーの成績は予想外に落ち込み、重要な打席が空振りに終わるというもどかしい傾向が続いている」と指摘した。

 さらに細かくデータを転載。「得点圏で、大谷は38打数7安打に留まっている。得点圏が35打席以上ある14人の大リーガーの中で、10打点未満なのは彼だけである」と特異性を指摘するとその原因が「スイングゾーンの広さ」にあるとデータを示した。

 同記事は「今年の大谷の得点圏でのアプローチは、エンゼルスでのそれとあまり変わっていないようだ。2021〜23年まで、大谷が得点圏でスイングした割合はほぼ53%で、今年よりわずかに少ないだけだった」と大きな変化はないという。 

 そのうえで「大谷は通訳を通じて『得点圏にランナーがいるときは、スイングするゾーンが少し広くなる』と認めた」とハリス記者は自身の取材を振り返った。得点圏での強い積極性がボール球に手を出すことにつながっているという。

 同記事は「しかし、全般的には、彼はいい状態にあると思う」とのロバーツ監督の言葉で結んだ。好打者の宿命とはいえ大谷への期待は大きくなるばかりだ。