女子プロレス「スターダム」の壮麗亜美(27)が、王者・安納サオリ(33)のワンダー王座挑戦を決めた。

 3日の山口大会(KDDI維新ホール)で行われた次期挑戦者決定戦で「ゴッズアイ」の壮麗は、「コズミック・エンジェルズ(CA)」のなつぽい(28)と対戦。4月27日の横浜BUNTAI大会でV2に成功した王者に2人が挑戦を表明したため、安納の提案で実現した一戦だ。

 序盤から壮麗は、体格差と持ち前のパワーを生かして襲いかかった。コーナートップのなつぽいを強引にエプロンに叩きつけると、場外マット上にボディースラムで投げつける。さらにフェアリアルギフロ(変型ダイビングボディープレス)を間一髪で回避し、「ドスっ」という鈍い音とともに強烈なエルボーを叩き込んだ。

 10分過ぎには、なつぽいのクリスト(変型羽根折り固め)に長時間捕捕まるが、これを何とかロープに逃れて再び攻勢に。アルゼンチンバックブリーカーで体力を奪うと、最後はラリアート2連発から雷の如く(ファイヤーサンダー)でトドメを刺した。

 これで18日横浜武道館大会で王者・安納への挑戦が決定。CA対決を阻止した壮麗は「安納サオリ、見てんだろ? 次期挑戦者は壮麗亜美だ。空気は読むもんじゃねえんだよ。つくるもんなんだ。私が白いベルトを取って、次期挑戦者になつぽいを指名してやるよ」と豪語した。

 一方、なつぽいとの防衛戦を想定していた安納もリングに上がり「あんた、ホンマに空気読めへんな」とピシャリ。それでも「いいよ、わかった。ここからは、あんたしか見いへん。このワンダーのベルトを防衛するのは安納サオリやから」と言い放ち、ベルトを誇示した。