巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(88)の次女でスポーツキャスターの長島三奈さん(55)が3日に、東京ドームで行われた巨人ー阪神戦で始球式を務めた。

 同試合は読売巨人軍が球団創設90周年記念特別試合「長嶋茂雄DAY」として開催した。三奈さんは、茂雄さんの引退とともに永久欠番となった背番号「3」のユニホームを着て登場し、捕手役の大城卓三に大きく振りかぶって力いっぱい投球。白球はむなしくも本塁まで届かずにグラウンドを転々としたが、スタンドのG党は大きく盛り上がった。

 会場のファンの多くが背番号3のユニホームを着ていたことについて「全然スタンド見る余裕なくて…」と苦笑しつつも「令和になって父のことを知らない若い方たちもたくさんいる中で、父のことを思ってくださって、3番を着てくださってうれしいです」と感謝の気持ちを表した。

 また「父にはファーストピッチをやらせていただくことになったと報告しました。『今日は3番を着させてもらうけど、いいかな?』と許可を貰おうと思ったら『着たらいいよ、いいよ』と了承してくれました。長嶋茂雄デーをしますと聞いた時から、父が一番喜んでいて。とにかく今日を楽しみにしていました」と舞台裏を明かした。