巨人・菅野智之投手(34)が4日の阪神戦(東京ドーム)に先発し、7回1失点と好投するも打線の援護に恵まれず、今季4勝目はお預けとなった。

 この日も安定感が光った。強力な阪神打線相手に3回までに許した安打はわずか1本と、精細な投球で封じ込めた。4回には二死三塁からノイジーに先制適時打を許して1点こそ失ったが、その後も淡々と投げ込んで、以降は無失点に抑え込んだ。

 打線の援護を待ったが、前日9安打8得点と爆発した打線はこの日は鳴りを潜め、7回まで無得点。7回106球を投げ終えた菅野はこの回限りで降板し、2番手・大江へマウンドを託した。

 菅野は降板後「点を取られたことにフォーカスするなら、二死まではこぎつけたのですが、点を与えてしまった。あそこはもうちょっと粘り強く投球できたのではないかと思います」と反省。それでも「ただ投げた球には悔いはないので」と最適解の投球であることを明かした。

 それでも試合は延長10回に吉川のサヨナラ打で劇的勝利。阿部監督は「粘って、粘っていいピッチングでした。早い回に援護ができなかった…もちろん(阪神の)西投手もいい投球をされて、なかなか難しいなと思ってみていたんですけど、なんとか粘って1失点で終わってくれました」とゲームメークした右腕を称えた。