女子プロレス「スターダム」の〝迷える黒虎〟スターライト・キッドと〝妖精〟なつぽいのタッグチーム「両思い」が、日本プロレスリング連盟発足記念大会「ALL TOGETHER」(6日、東京・日本武道館)で躍動した。

 スターダム提供試合で2人は「クイーンズ・クエスト」のAZM&天咲光由と対戦。この試合に向けた合同特訓の成果をいかんなく発揮した。まずはキッドのその場跳びムーンサルトと、なつぽいのフェアリアルギフト(ダイビングボディープレス)の同時発射で会場を沸かせると、水を得た魚のようにリングで暴れ回った。

 さらになつぽいを踏み台にしたキッドが、スカイラブハリケーン式の不知火を天咲に炸裂。合体ジャーマンでAZMを排除し、最後はキッドが旋回式ダイビングボディープレスからのスタースープレックスホールド(変型猛虎原爆固め)で天咲を沈めた。

 AZM&天咲は前日、ゴッデス王座の新王者になった葉月&コグマへの挑戦を表明したばかり。2人でハートマックをつくって実力者チームからの勝利を祝ったキッドが「練習したことがうまく決まったんじゃない」と胸を張ると、なつぽいも「さすがウチら、チーム両思い!」と笑顔を見せた。

 さらになつぽいから「これで終わりじゃもったいないなって、ちょっと思っちゃった」と振られたキッドは「せっかくならスターダムのリングでやってもいいかなって」とにやり。先日、「大江戸隊」を追放された黒虎はユニット無所属で、中野たむや、なつぽいが所属する「コズミック・エンジェルズ」と岩谷麻優の「STARS」から勧誘を受けている。

 態度は保留したままだが、この日のなつぽいとのタッグが何かしらのヒントになる可能性がある。最後はキッドが「またぜひ、ALL TOGETHERがあったら呼んで!」とアピールすると、なつぽいは「バイぽーい!」と言い残しバックステージを後にした。