ソフトバンクの山川穂高内野手(32)が圧巻の2打席連続アーチを放った。6日の日本ハム戦(みずほペイペイ)に「4番・DH」で出場。まずは2―3で迎えた3回の第2打席、北山の初球真っすぐを捉えて左翼席中段に叩き込んだ。逆転の7号2ランに「完璧に捉えることができた。いいバッティングができてよかった」と自画自賛の一発だった。

 6―4とリードした5回の第3打席には、2番手左腕・北浦の2球目真っすぐを左中間テラス席に放り込んだ。ホームランダービー独走態勢に入る8号ソロに「打ったのはツーシーム。崩された中でうまく捉えることができた。追加点となる一本が出てよかった」と中押し弾を喜んだ。

 この日は開幕に出遅れた和田毅投手(43)が今季初登板。レジェンド左腕が5回4失点と粘りの投球を見せる中、打線が勝ち星をプレゼントすべく序盤から得点を重ねた。とりわけ4番の2連発は背中を強く押した。和田は4回に同点に追いつかれるなどピリッとしなかったが、打線の奮起で降板するまで大量9点の援護を受けた。勝ち投手の権利を得て、6回からリリーフ陣に後を託した。