阪神・大竹耕太郎投手(28)が8日の広島戦(甲子園)に先発。チームは1―3で敗れたものの6回4安打1失点と好投をみせた。

 初回から緩急を生かした投球で7人連続アウトの立ち上がり。だが、3回一死無走者の場面で中村健にチェンジアップを左翼フェンス最上部に当たる不運な本塁打を打たれ先制を許した。

 ただ、同点で迎えた5回は同じ中村健に対し、一発を打たれたチェンジアップをあえて決め球にして空振り三振を奪ってリベンジに成功。「やられた球種でやり返したというのは大きい。(捕手・坂本の)サインは違ったんですが自分で選んで、そこでそういう気持ちでいけるかどうか」と意地の投球を披露した。

 6回は二俣への四球と小園の右前打などで二死一、三塁のピンチを背負ったものの、末包を左飛に打ち取り同点のまま97球で降板。2番手の桐敷以降にマウンドを託した。

 昨季から広島戦では通算7試合に登板し、6勝無敗で防御率0・57。今季はカープとは初対戦となったが「簡単に点を取れない印象は与えられたと思う」と手応えを示し、岡田監督も「あそこまで投げたら先発としては十分」と左腕を評価していた。