中日は10日の広島戦(マツダ)に3―6で敗れ3連敗。借金は今季最多の「3」となった。

 三塁・石川昂のまずい守備が試合の流れを変えた。カリステの2ランで先制した直後の4回裏一死、菊池の打球は何でもない三ゴロ。ところが、打球への反応が遅れた石川昂は、定位置で倒れ込みながら捕球しようとしたものの、グラブは届かず打球はレフト前へ(記録はヒット)。先発・松葉は二死後、末包、中村、矢野に3連打を浴びて2―2の同点に追いつかれた。

 5回一死の場面では秋山のライトへの飛球を、細川がグラブに当てながら捕球できず。二死一、二塁とピンチは拡大し、小園の右前適時打で2―3と逆転された。5回途中3失点で降板となった松葉は「先に点を取ってもらったので、なんとか長いイニングを投げたかったです」とガックリだったが、味方の〝拙守〟に足を引っ張られた形だ。

「守り勝つ野球」で4月17日には貯金を最大「6」まで増やした中日だが、5月に入って2勝5敗1分けと大苦戦。同率5位のヤクルトも敗れたため、単独最下位は免れたものの、立浪竜に早くも正念場が訪れた。