大げさではなく称賛に値する危機回避だった。ドジャース・大谷翔平投手(29)は26日(日本時間27日)の敵地でのホワイトソックス戦で、決勝の先頭打者弾を放った。2戦連発となるリーグトップの25号。まさに勢いが止まらない。

 球団新記録の10試合連続打点となる価値ある一発を放った次の打席を待つ大谷に〝好事魔多し〟が一瞬よぎるシーンがあった。3回、キケ・ヘルナンデスが放った打球は一塁側ド軍ベンチを襲った。痛烈なファウルボールはベンチ内で準備する大谷を目がけるように飛んできた。だが、この危機をボールボーイが抜群の反応で素手キャッチ。大谷はとっさに背を向けて回避しようとしたが、打球方向からして直撃は避けられなかった可能性が高かった。

 これにはすぐ隣で見ていたロバーツ監督も拍手。肝を冷やした大谷は柔和な笑みを浮かべると、ボールボーイの背中越しに声をかけ〝ファインプレー〟に謝意を伝える様子が見られた。 

 ネット上では、文字通り大谷を救ったボールボーイへの賛辞が続出。「5億円分位の仕事だなこれ」「大損失から救った男です!」「特別手当いくらが妥当?」といった称賛コメントであふれている。