〝大人の自覚〟が芽生えた!? 阪神・村上頌樹投手(26)が奮闘を続けている。今季は12試合に登板し、3勝5敗ながら防御率2・01をマーク。味方の拙守や援護に恵まれない試合も多く、6月27日の中日戦(甲子園)で約1か月半ぶりの白星をゲットした。

 一方のチームは6月を9勝12敗1分けで終え、2か月連続の負け越し。交流戦突入前には「6」あった貯金も底をつき、4位まで転落した。そんな中、2日からは4ゲーム差をつけられている首位・広島と敵地マツダスタジアムでの3連戦を迎える。

 村上は3戦目に先発する予定で、チーム事情も考慮しながらの登板となりそうだが「まだ、あんまり思ってないので。プロ入って4年目ですし。今は自分のピッチングができるようにして、そこらへんは上の人たちに頼ろうかなと」。西勇や岩崎、大竹と先輩投手が多いこともあり、〝後輩感〟を漂わせていた。

 それでも、痛恨の逆転負けを喫した6月30日のヤクルト戦(神宮)に3番手で登板し、2/3を投げて3失点を喫した桐敷拓馬投手(25)に対して「負けるのは仕方ないですし、昨日は少し失敗しちゃいましたけど、また切り替えてもらって。143試合の中で絶対起こることなので」としっかりフォロー。さらに「投手陣の雰囲気はずっといいですし、落ち込んでるってこともないです。これからも自分たちは長いイニングをしっかり最少失点で抑えるしかないので。先発陣でゲームをつくれるようにやっていきたいです」と力を込めた。

 昨季はプロ初の先発ローテーション入りを果たし、新人王&MVPもダブル受賞した頼れる右腕が、チームを上昇気流に乗せたいところだ。