青森県五所川原市の神明宮で22日、3月に起きた火災で全焼した拝殿の再建に向け、市民らでつくる「神明宮再建を支援する会」が清掃作業を行った。参加者は一日も早い再建を願いながら燃えたがれきの撤去や、再利用可能な木材がどれだけあるかなどの確認に当たった。

 同市中央1丁目にある神明宮は、3月19日に火災に見舞われ、1997年完成の拝殿が焼失した。

 清掃作業には会員ら約20人が参加。拝殿の基礎周辺のがれきを取り除いた後、拝殿跡の壁や床についたすすを高圧洗浄機で洗い落とした。

 ボランティアとして参加した会社員の山内紳地さん(66)は「行事のあるたびに訪れていた思い出の場所。早く再建が進むとうれしい」と話した。

 再建する拝殿の一部には、燃え残った木材のうち再利用可能なものを使う予定。財源は寄付で賄い、現時点で約300人からの寄付が集まっているという。再建時期のめどはまだ立っていない。

 齋藤麻毅宮司(65)は「感謝の一言。多くの人に手伝っていただけて本当にうれしい」と語った。