11頭が揃った「芦毛だよ!全員集合♪」
11頭が揃った「芦毛だよ!全員集合♪」

 ランチタイム(正午〜13時)にファンの関心を引くレースを!ということで今年の春から実施されている「SONODAブレイクタイム競馬」。これまではスプリント戦がメインだったが、ゴールデンウイーク期間中の2日に〝芦毛馬限定レース〟が実施された。その名も「芦毛だよ!全員集合♪」。

 この芦毛馬限定競走は2007年のクリスマスイブに実施されて以来、兵庫では17年ぶり。川崎では毎年、芦毛&白毛限定の「ホワイトクリスマス賞」が実施されており、好評を博している。

 番組担当者は「二番煎じと言われそうですが、今後もファンサービスの一環として注目してもらえるレースをどんどん実施したい。結構アイデアはあるんです。まだ企画段階ですが、関係者の協力を得て実現させていければ」と今回のレース実施の理由を説明した。

「売り上げはネットに支えられているけど、やっぱり現場に足を運んでくれるお客さんを大事にせんと。賞金が割り増しされているのでオーナーの理解も得やすい。調教師控室も大盛り上がりやったわ(笑)。不評だったらやめればいいだけ。いろいろやってみんとな。それはそうといいとこおったのに、なんでうちの馬(ヴィクトリーナイト)5着やねん! 乗り役怒ったらなアカン(笑)」とは中塚猛調教師会会長。レースに賛同しつつも結果だけが気に入らなかった様子だ。

 実況を担当したアナウンサーの鈴木セイヤ氏は「スタート前に実況席についた時、重賞レースみたいな緊張感がありました。こんな経験は初めて。メインもしゃべる予定なので一日に2回重賞を実況する気分です。道中はスムーズにしゃべれたと思うのですが、一瞬3頭が重なった時はちょっと慌てました」と同じ毛色だけのレースのアナウンスをした感想を語った。

 11頭立てのレースを制したのは2番人気のエルアルコン(牡5・長南和)。2着に5番人気のスナークステージ(牝5・木村健)、3着に9番人気のクリノニーナ(牝5・渡瀬寛)が入って3連単12万2920円の大波乱。馬券を当てた人には季節外れのクリスマスプレゼントとなった。

著者:東スポ競馬編集部