川崎商工会議所(草壁悟朗会頭)は3月22日、第141回通常議員総会を開き、2024年度の事業計画を決定した。掲げるスローガンは「地域とともに、未来を創る」。政策提案・要望活動の積極的展開▽販路拡大・ビジネスマッチングの展開▽中小企業の経営基盤の強化支援と地域活性化の推進▽人材育成と人材確保・定着に向けた積極的支援▽商工会議所活動における基盤強化―の5つの基本方針を柱に据える。

新規事業では、海外進出を考える中小企業の実態把握のための「海外展開動向アンケート」を実施。(公財)産業雇用安定センターと連携した人材マッチングに取り組む「人材確保支援」にも着手する。デジタル技術を活用した経営課題の解決手法や生産性向上、新たな市場の開拓、人材の育成・確保に向けた情報を提供する「デジタル化支援」にも取り組む。

継続事業のうち、中小企業支援では、商店街に補助金助成を行う「商店街にぎわい創出支援」や、SDGs取り組み支援などを盛り込んだ。また、全会員を対象にした交流会や友好提携商工会議所の氷見や益田、東京大田支部との連携などを通じて販路拡大につなげる。要望活動では、今年11月にスタートする「電子データ保存の義務化」などを踏まえた税制改正の提案、JR南武線、京急大師線御連続立体交差事業の整備促進、JR川崎駅南口改札の設置と同駅周辺の整備促進などを働きかける。