3年後に旧上瀬谷通信施設(旭区、瀬谷区)で開かれる「国際園芸博覧会」(GREEN×EXPO2027)に向けて、駐日大使館の関係者ら向けの現地視察会が3月21日に行われた。(公社)2027年国際園芸博覧会協会や国土交通省の職員が会場予定地を案内し、国際出展ゾーンへの参加を呼びかけた。

27年に上瀬谷で

国際園芸博は27年3月19日から9月26日にかけて、「幸せを創る明日の風景」をテーマに開催。半年間でICT(情報通信技術)活用や地域連携を含めて1500万人の参加が見込まれている。約80ヘクタールと広大な会場には展示・体験プログラムなどを複合させた5つの「Village」(ヴィレッジ)、政府や地方公共団体などによる「日本ゾーン」、国際園芸博のテーマを伝える「シンボルゾーン」などが設けられる予定だ。

「美しい地区」

「国際出展ゾーン」は、世界各国や国際的な花き園芸・造園企業などが参加する。駐日大使館向け説明会は2月に都内で行われており、現地視察会は初。この日は43カ国49人が参加した。

キプロスのヤニス・ミハイリディス大使は「美しい地区。肥沃で土の質が良いという話が印象的だった」とコメント。「『幸せ』というテーマの通り良い博覧会になると思う」と手ごたえを感じた様子で、本国の政府、関連省庁や企業に説明するとした。ルクセンブルクのダビッド・ゲベルス公使参事官は「非常に広大で、素晴らしいものに成りえる可能性がある。出展は検討の初期段階。今後、本国政府とやりとりする」と話した。