5月5日(日)に小田原城や駅周辺で行われるライブイベント「小田原大合戦2024」で、地元高校生らが企画や運営を担うステージが登場する。将来的には学生バンドが出演を目指す舞台へ発展させようと、実行委員となった高校生が開催に向け奔走している。

小田原大合戦は地元出身ロックバンド「LUCKCAME」の山本心さん(33)らが2年前から始めた音楽イベント。昨年は三の丸ホールやライブハウスなど4ステージに約50組が出演した。

今年は城址公園銅門ステージなど、新規を含め全7会場を確保。今回は若い世代にも挑戦の場を提供しようという山本さんの発案で銅門に加え、城前ステージと三の丸ホールを高校生に任せることになった。

高校生の部実行委員会が昨年12月に立ち上がり、トップを任されたのが、当時西湘高校3年(現・専門学校生)で山本さんが運営するライブハウス「ODAWARAQuest」のアシスタントだった山本雪乃さん(18)だ。

若手が盛り上げる

音楽仲間への声掛けから、つながりの無い高校には直接連絡を入れ、軽音部につないでもらい参画を打診していった雪乃さん。地道に輪を拡大し、最終的には県央、湘南エリアまで17校60人以上の組織となった。

実行委員会メンバーは現在、広報と出演者調整、財務に分かれてイベント当日に向けた仕掛けを行っている。雪乃さんは「高校生の企画運営ということで不安はありますが、音楽仲間や観光に来た人に若者が地元を盛り上げている様子を見てもらいたい。若いバンドがここを目指す、そんなステージになっていけば」と意気込みを話している。