JR東日本横浜支社と横浜市が連携し、ふるさと納税の返礼品として、JRの乗務員や駅社員が行う業務を体験できるメニューを用意した。

JR東日本のECサイト「JREMALLふるさと納税」(https://furusato.jrenet.jp/furusato)から5万円を寄付すると、返礼品として「乗務員・駅社員と一緒に学ぶ!お仕事体験ツアー」に参加できる。ツアーでは、乗務員が訓練で使うシミュレータで運転士と車掌の業務を体験。現役の運転士と車掌が隣で説明し、実際の業務に近い機器操作ができる。ほかにも、磯子駅で社員と一緒に駅到着後の回送電車の車内点検や執務室内で落とし物を拾い上げる体験も行う。

ツアー開催は5月26日(日)と6月29日(土)の午前9時25分、午後0時40分、3時からの各3回、2時間。磯子駅と同駅そばの横浜運輸区で実施。

4月25日受付開始

寄付受付はサイトで4月25日(木)正午から。各時間帯2組まで。受付人数に達し次第終了。

ふるさと納税は、居住地以外の自治体に寄付をすると、住民税の控除などが受けられ、納税した自治体から返礼品が届く制度。

同支社は、これまでも小田原市や藤沢市と連携し、仕事体験をふるさと納税の返礼品にした企画を行ってきた。同支社は「鉄道に対する理解を深め、ファンを増やしたい」としている。

流出額全国トップ

横浜市は2022年度のふるさと納税による寄付受入額が4億500万円だったのに対し、個人市民税の流出額は全国トップの222億円。流出額と寄付受入額の差を縮めるため、返礼品を増やすなどしている。

市が返礼品で鉄道会社と連携するのは今回が初めて。市政策経営局財源確保推進課は「返礼品の体験ツアー終了後は横浜市の観光を楽しんでほしい」としており、今後も様々なメニューを用意していく。