二ヶ領せせらぎ館(多摩区宿河原)近くの多摩川で約30家族80人がアユの稚魚を放流した=写真。子どもたちが川に親しむ自然体験の場を提供する「かわさき水辺の楽校」が川崎河川漁業協同組合の協力を得て主催した。親子らはバケツに入れたアユを多摩川へ、「元気に戻ってきてね」などと声をかけながら放流した。親子で参加した安斉円香さん(6)は「パシャパシャと、元気いっぱいなアユが可愛かった。戻ってくるのが楽しみ」と笑顔を見せた。父親の泰介さんは「親子で良い思い出になった」と振り返った。

この日は200kg約2万匹を放流。県内産のアユの使用にこだわっている同組合の正地政治さんは「多摩川やアユのことを知ってもらう機会になった」、水辺の楽校の安立潔校長は「地域の子どもたちにとって、貴重な体験。多摩川をより身近に感じてほしい」と思いを述べた。