第23回「全国体操小学生大会」(主催/日本体操協会)がこのほど、茨城県内で行われ、大和小学校6年の岸本英士さん(11・深見西)が「個人の部」で最高評価となる「金賞」に輝いた。

英士さんは昨年9月の「県ジュニア体操競技選手権大会」で、鉄棒・床・跳馬・円馬の4種目を競う個人総合で健闘し、全国体操小学生大会への出場権を手にした。

昨年の全国大会では、英士さんの兄・淳志さん(中2)が個人の部で金賞を獲得している。英士さんは当時、兄の金賞を報じた記事を切り抜いて自身の日記帳に貼り、「次は自分が」と何度も見返しながら、トレーニングを積んできた。

大会では、2種目の跳馬で着地に失敗するも、「気持ちを切り替えて、その後の鉄棒と床で挽回できた」と英士さん。この1年で精神的にも成長した姿を見せ、兄に続き金賞を手繰り寄せた。

英士さんは「両親やコーチなど周囲の人たちの支援に感謝しながら、今後も競技に向き合います」と前を向いた。