相模原看護専門学校(南区新磯野)には3学年で240人の学生が在籍し専門職業人を目指している。今回は3人の学生に看護師を目指す理由などを聞いた。

◆吉原ゆめかさん

中学生の時に手術の必要があり入院した。初めてで不安の中、「若い看護師さん」が親身になって話を聞いてくれたそう。すると怖さはいつの間にか紛れていた。そのような経験から3年生になると「自分もなりたい」と初めて意識した。普段も家族で献血に足を運ぶなど「人の命を助ける」思いは強い。「『おめでとう』を言える仕事」と助産師も夢にみる。

◆菅野心陽(みはる)さん

親戚に看護師がいたことなどから、幼い頃から身近な職業だった。高校生の時、交通事故に遭い泣き崩れているところに、何気ない会話で心を落ち着かせてくれる看護師がいた。今自身が目指すのは同じように「寄り添う」ことを大切に考える存在。「一人ひとりの患者さんとの出会いを大事にしたい。患者さんに教えてもらうこともたくさんあると思っています」

◆高橋亜理沙さん

夫も子どももいる。義理の母親が自宅で闘病する姿に何もできない自分がもどかしく、一念発起し子育てをしながら看護師を目指し始めた。目標にするのは「声の掛けやすい」看護師。業務多忙な印象が強く、実はナースコールをためらう患者も少なくないそう。「この人なら話せる」。そう思われる存在になるつもりだ。