小谷地域で活動する「寒川町消防団第5分団(小谷消防分団)」が4月27日、小谷地域集会所で「小谷こども防災教室」を初開催した。「小谷こどもカフェ」とのコラボ事業で、改めて地域の子どもたちに防火・防災の大切さを伝えた。

同分団(赤崎平分団長/12人所属)はこれまで、火災時の消火活動や風水害、大規模災害時の対応活動などの他、消防出初式等を通して防災の重要性を訴えてきた。

今回の取り組みは、町が主催するまちづくりイベントで赤崎分団長と同カフェのスタッフが意気投合し、これから起こる災害に備え、次世代を担う子どもたちに「防災意識を高めてもらいたい」と、開催に至った。

消防車の乗車体験も

当日は、約20人の子どもたちと保護者が参加し、消火器の取り扱いを学び、子ども用防火衣着用体験や消防車の乗車体験などを実施。水消火器で的当てを行った際には、「私3回目!」と繰り返し体験する子どもや、下級生にやり方を教えてあげる子などもいて、赤崎分団長は「率先して下の子の面倒を見る姿や、自主的な様子に感心した」と話していた。

昨年、同集会場の付近で火災が発生していたことから、子どもたちは当時の様子を覚えており、「今回の放水、消火活動訓練がより身近に感じられたのでは」と赤崎分団長。子どもたちからは早くも次回を望む声が出ており、「年内にもう一度開催を予定したい」としている。

地域に根差した消防団の特性柄、分団員の子どもと参加者が友人だったことなどもあり、「消防団は誰にでもなれる地域のヒーローだと思っている。さらに身近な存在だと思ってもらえたらうれしい」と述べた。