大和市の新たな取り組みとして「市民と市長のタウンミーティング」と題した意見交換会が4月29日から始まり、7月末までの予定で現在、市内各地で開かれている。古谷田力市長が発案したもので、2025年度から始まる次期総合計画の策定を見据えて、市民の声を総合計画に反映させることなどが狙いだ。

4月30日、シリウスで行われた第2回のタウンミーティングには、市民7人が参加した。次期総合計画についての概要説明が担当課長からあった後、参加者一人ひとりが持ち時間の3分を使って市政に対する意見を述べたり、市長に直接要望を伝えた。

参加者からは、障害者支援や道路計画の見直しなどのほか、今年3月に終了した健康都市大学の再開や大和の経済活性に向けた有料観光スポットの開設などさまざまな声が挙がった。

古谷田市長は「前市長はトップダウンの行政主導だったが、これからはボトムアップで市民の声を積み上げる形で進めたい」とタウンミーティングの意義を強調した。

周知に課題も

一方、5月7日までに行われた4回はいずれも30人の定員には満たず、「意見交換会の開催自体を知らなかった」という市民の声も実際にあった。

これに対し、市マーケティング課の担当者は「周知が十分ではなかった」と説明。「(従来の)市公式LINEと市ホームページだけでなく、今後は幅広い周知に力を入れ、多くの市民に参加していただきたい」と話している。

(問)マーケティング課【電話】046・260・5124