アートを通じて社会課題について考える特別授業「SDGsquares」が、谷本小学校の6年生を対象に、5月9日から17日にかけて実施された。

これはアート教育団体「EduArt(エデュアート)」が主催したもの。総合学習の2コマと図工の2コマを活用して、6年生の3クラスがそれぞれ授業を受けた。

総合学習の時間では、ビッグバンから始まる生命誕生の軌跡などをレクチャー。そこから、人類が生まれたことによる光と闇の歴史にふれ、「なぜ今、SDGsに取り組むべきなのか」を考える時間とした。

続く図工の時間では、SDGsの17の目標から1項目をテーマに選び、四角形(スクエア)の台紙に廃材を使ってアート作品を製作した。針金や毛糸、ペットボトルや洗剤のふた、基板などの中から自らのテーマに合う材料を選択。麻の紐やプラスチックの破片を用いてゴミに絡まってしまったウミガメを表現した作品や、戦争により廃墟になってしまった街を空き缶や針金で表現した作品など、感性豊かな作品が完成した。同団体の望月実音子代表は「学んで考えたことを形にすると、テーマが自分のものになる。作品に込めた思いを忘れずに過ごしていってほしい」と話していた。