2024年春の褒章が発表され、相模湖商工会女性部(小瀧惠子部長)が緑綬褒章を受章した。

緑綬褒章はボランティア活動に従事し顕著な実績を挙げたものに贈られる。同部は、相模湖駅前や周辺の花植え、花壇の植栽管理を35年以上にわたり続けており、「長年の努力が認められて大変光栄」と小瀧部長は受章を喜ぶ。

1984年に設立した女性部。「それから4〜5年後に花植えを始めた」と初代会長の溝口愛子さんは振り返る。「当時の相模湖は観光地で、玄関口となる駅前をきれいにしてお花で歓迎しようという思いで始めた」と話す。使わなくなった古タイヤをプランター代わりにして駅前や商店街、国道20号沿いなどに置いて花でにぎやかにしたという。これまでにパンジー、ビオラ、サルビア、シロタエギク、マリーゴールドなどを植えてきた。部員の橋本和枝さんは「『ありがとう』『ごくろうさま』と声を掛けてくれる人もいて、やっぱりうれしいよね」と笑顔を見せる。

現在は部員の減少などで植栽管理は駅前ロータリーの花壇のみだが、部が40周年を迎えたこと、今回の受章をきっかけに「花植部会」を発足。「心機一転頑張ろうという気持ち」と小瀧部長。「これをきっかけに観光を考え、周辺地区と新しい人の流れをつくれたら」と意欲を燃やす。