金沢区泥亀のショッピングセンター「ユニオンセンター」はこのほど、空き店舗をレンタルスペースに改修し、地域で活動する人などに貸し出すサービスを本格的に開始した。

ユニオンセンターは1966(昭和41)年創業。今年で58年を迎える。小売店が1つの建物に集約されたショッピングセンターは当時珍しく、最盛期は約40店舗が入居。多くの人でにぎわっていたという。現在は飲食店、美容室、医療関係、小売店、スーパーなど約20店舗が入居している。

運営は金沢商業センター協同組合が担う。同センター1階には5年ほど前から借り手がなく、シャッターが下りたままの空き店舗があったため「人の出入りがあっての商業施設。レンタルスペースを地域の人たちが利用してくれれば、今まで入ったことがなかった人たちも気軽に寄れる場所になるのでは」と空き店舗の活用を企画した。

83平方メートルの空き店舗の改修を終え、今後は地域の人たちの活動の場や、写真・絵などの作品の展示、パーティーなどでの利用を目指す。非営利団体や、地域に向けたイベントなどで使用する場合は特別料金を設け、「地域を盛り上げるイベントを一緒に企画していけたら」と同組合管理部長の村木暢之さん。「かつてはランドマーク的存在だったユニオンセンターは昔ながらの商店街のような場所。お店の人とお客さんとの距離が近く、世間話をしていることもよくある。ぜひ訪れてほしい」と話していた。