ハンディキャップを持つ3人の青年の作品展「アールブリュット『佐々剛史・山西晃平・岩田豊』3人展」が中区石川町のアートギャラリーアウルで5月14日から19日まで行われた。

アートに触れる場を提供するM/M工房との共同企画。同工房に通う精神障がいを持つ青年の作品約50点が展示された。

赤レンガやジャックの塔などの建物が精密に描かれた作品や、季節の草花を実際に見ながら自由な感性で着色された作品が並んだ。

同工房代表で、長年にわたって図工美術教育研究に携わっている三嶋眞人さんは「養護学校を卒業後は、グループホームや家庭と作業所の往復になる。文化に接したり、他者とコミュニケーションをとる機会がない」と課題を口にする。

観光に訪れた人がギャラリーを見つけ立ち寄る姿もあり、「一般のギャラリーで展示会を開催することで、障がいを持つ人を理解するきっかけになれば」と話していた。