横浜市立学校の教員による児童や生徒へのわいせつ事件の裁判で、市教育委員会事務局の職員に呼び掛け、傍聴席を埋めることで一般の人が傍聴できないようにしていたことが明らかになった。市教委は5月21日に会見を開き、5年前から傍聴の呼び掛けを行っていたことを認め、謝罪した。

最大50人

発表によると、2019年と23、24年に行われた4つの事件の裁判で1回あたり最大50人の職員が呼び掛けに応じて傍聴していた。傍聴は被害者側からの要請を受け、子どものプライバシーへの配慮が目的だったと説明。5月7日に外部から傍聴に関する問い合わせがあり、その後の調査で事実確認したという。

市教委は「一般の方の傍聴の機会が損なわれたことについて、大変申し訳なく思っています。今後は行わないことを徹底いたします」とコメントしている。