横須賀警察署(長谷善明署長)は5月22日、特殊詐欺を未然に防いだとしてコンビニ店員や信用金庫職員など6団体6人に感謝状を贈呈した。

かながわ信用金庫武山支店では5月8日、宝くじの高額当選を受け取るため電話連絡してきた女性の言動から(ひろし)職員が詐欺を疑い、勝又大(ひろし)支店長らが自宅を訪問。具体的な経緯などを確認したことで被害を防止した。

今回はいずれも今年3月から5月の間に発生した事案を表彰。コンビニ等では、架空のパソコンウイルス除去費用として電子マネーカードの購入を促す事例も見られた。

長谷署長は「商店や金融機関の窓口が特殊詐欺を防ぐ最後の砦であり、働く皆さんの行動が非常に重要。少しでも不自然な点があればすぐに警察に通報してほしい」と話した。

同署管内における2023年の特殊詐欺発生件数は54件、被害額は約1億円といずれも前年に比べ増加。対策として、昨年10月から発生地域でパトカーによる音声での啓発を行っており、「今年は5月までで9件の発生に留まっている」としている。