港南区の環状2号線「上永谷駅入口」交差点の中央分離帯にある植物が急成長したとして、注目を集めている。

この植物は直径約1メートルほどの半円状で大きく長い葉が中央部から外側に向けて伸びている。この植物が注目され始めたのは1カ月ほど前。交差点の前にあるマンション「いずみプラザ上永谷」の管理人は「中心から柱状の茎が生え始め、1カ月ほどで4、5メートルほどの高さになった。住民の間では『リュウゼツラン』が花を咲かせる前兆ではないかと噂になっている」と証言した。

リュウゼツランは数十年に一度しか花を咲かせないことで知られる多肉植物。花を咲かせる前に中心部から数メートルの茎を出し、開花後は枯れてしまうという。

上永谷の植物について本紙が横浜市こども植物園に写真を送り、問い合わせたところ「葉が一般的なリュウゼツランとは異なるように見える。リュウゼツランに近い種類の植物ではないか」との回答が得られた。

経緯不明

この場所を管理しているのは港南土木事務所。ただ同所によると「公的機関がこうしたものを植えることは通常考えられない」という。一般市民が植えた可能性など経緯は不明だ。グーグルマップストリートビューでは2014年時点で、この植物と思しきものがあるのを確認できた。

同所は対応について「公共の土地に勝手に植えることはだめ。しかし、現在のところ通行の妨げなどにならない限りこの植物の伐採は考えていない」と話した。