寿司店「とも栄鮨」=鶴見中央2の7の27=を営む梶朋広さんがこのほど、鶴見の魅力を詰めた「鶴見の駅弁まるごとつるみ弁当」を考案し、5月末から販売を開始した。食材にダジャレや語呂合わせを用い、味も見た目も楽しめる弁当。梶さんは「鶴見らしさを届けたい一心で考案した。本当に駅弁になったら嬉しい」と話している。

弁当の中身は梶さんが趣向を凝らした全8品。

主食のご飯は「タコライ酢」。南米料理のタコライスを寿司店らしく酢飯とまぐろ肉でアレンジし、南米の人も多く住む「多文化のまち鶴見」をイメージした。

そして、煮物で大本山總持寺の精進料理を表現。もずくとスパムにぎりは「沖縄」を、日替わりの焼き魚と穴子は「生麦魚河岸」をイメージしている。

また、えのきの天ぷらは、鶴見出身のプロレスラー「アントニオ猪木」、国産鶏のかしわは「柏手をうつ」にかけて「鶴見神社」や「潮田神社」に見立てた。

「ダジャレや語呂合わせが多いのはご容赦を。ぜひ楽しんでもらえたら」と笑顔で語る梶さん。寿司店を営みながらアマチュア劇団も主宰し、地域で振り込め詐欺防止の防犯寸劇を披露するなど幅広く活動。今回の弁当にも、うずらの卵でウサギをかたどり、「詐欺に気を付けよう」というメッセージが込められている。

ローカル駅に駅弁を

今回の弁当考案のきっかけは、「ローカルな駅にも駅弁があったら面白いな」という発想から。また、地域の魅力を発信しようと活動する友人にも触発されたという。

梶さんは「鶴見らしさを届けたい一心で考案した。なぜこの食材が入っているのか考えながら楽しんでもらい、鶴見の魅力を多くの人に知ってもらえたら」と話す。そして、「本当に『鶴見の駅弁』になれるように駅弁大会も目指していきたい」と笑顔で語った。

弁当は1個税込み1100円。事前予約注文でテイクアウトは2個から、配達は3個から注文可。6月末まで「タウンニュース見た」で1個880円に。(問)同店【電話】045・501・0318