IT技術の進歩やテレワークの普及により働き方が大きく変わった今、新たなワークライフバランスの在り方に注目が集まっています。30年以上前に広まったワークライフバランスという概念は果たして、現代にもふさわしいものなのかーー。自己管理術の専門家であるゴンドー優希さんは、これからの時代に目指すべきは「ワークライフハーモニー」であり、そのための手法として自己管理が重要であると話します。ゴンドーさんの著書『実行の鬼 最速で結果を出すためのエクストリーム自己管理術』の内容に新たなインタビューを加え、ニューノーマル時代に最適な仕事とプライベートの関係を考えます。

仕事とプライベートは、本当に競合すべき?

私は現在、自己管理の専門家として、常時1000人を超える社会人たちに仕事、勉強、趣味、恋愛などで最速で結果を出すための自己管理術をお伝えしています。

いろいろな相談を受ける中で最近よく耳にするワークライフバランスという言葉。私生活を大切にしたいから、仕事に費やす時間を少しでも減らしたい。仕事の生産性を高めて生み出した時間を、趣味に費やしたい。仕事を効率化し、プライベートに時間を割く手段として、自己管理に興味を持つ人が多いようです。

ただ、仕事とプライベートを切り分けて考えるワークライフバランスの概念は、個人的にいまいちピンときません。

仕事とプライベートを天秤にかければ、多くの人はプライベートに重きを置きたいと願うでしょう。人生において仕事とは多大な時間を費やすものであり、もしその時間に興味が持てなかったり、辛かったりすれば、相対的に人生も不幸になりかねません。