その男性は年収が1500万円ありますが、「女性には専業主婦になってほしくない。家事も育児も分担するので、働き続けてほしい」と言う。時代は変わりましたね。

一方で、最初から「子どもはいらない」というパワーカップルもちらほらいます。それは経済的な理由で子どもを持つことを諦めたということではなく、「それぞれが仕事に集中したい」という思いからのようです。

「お医者さまは神様」は過去の話に

2. 医師よりIT系

かつて婚活現場では、「お医者さまは神様」のような存在でした。「とにかくお医者さまと結婚したい」「お医者さまなら誰でもいい」という女性がたくさんいたのです。いまはそれがIT企業の会社員に移ってきています。

理由の1つに、IT企業社員の高収入化があります。医師と結婚したがる女性の一番の理由は高収入ですが、IT企業でも、特に外資系では2000万円超えもめずらしくなくなりました。以前のように「高収入=医師」という固定観念が崩れつつあるのです。

また、コロナ禍で医療の逼迫や医師の苦労が連日報道され、医師不足も社会問題化しています。医師は尊い職業である一方で、仕事が過酷で大変そうと思う女性も増えてきました。加えて、IT企業の社員のほうが社内や取引先で揉まれて人当たりがいい、おしゃれな人が多いというイメージを持っているようです。

そして何より一番の理由は、あれこれ口を出す母親がいないこと。これは婚活においては非常に大きい。婚活では医師とその母親は必ずといっていいほどセットになっています。