2代目は40mm機関砲を積む予定。

ヘリコプターとの連携も可能に

 三菱重工は2024年3月14日(木)、海上保安庁向けとなる3500トン型巡視船の命名・進水式をグループ会社の三菱重工マリタイムシステムズで実施したと発表しました。

「あまみ」と命名された本船は、みやこ型巡視船の4番船で、船体サイズは全長120.0m、全幅14.0m、総トン数は約3500トン。主武装として40mm単装機関砲を2基備えるほか、後部訓練甲板にはヘリコプター発着甲板を備えています。

 みやこ型巡視船はこれまでに4隻が建造されていますが、今回の「あまみ」はネームシップの「みやこ」、2番船の「おおすみ」に続いて玉野で建造される3隻目の3500トン型巡視船となります。

 2021年度に発注を受けた本船は、今後、艤装工事などを行い、2025年度中に海上保安庁へ引き渡される予定で、就役後は尖閣諸島を含む東シナ海方面の領海警備や、海上犯罪の取り締まり、海難救助などに当たることになっています。

 なお、先代「あまみ」は2001年に起きた「九州南西海域工作船事件」において、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の工作船と銃撃戦を実施した船です。2024年1月9日付けで退役しましたが、このたびその名を引き継ぐ新型船が進水した形です。