米子ーソウル便の運航会社「エアソウル」の社長が18日、鳥取県の新しい観光スポットとなる倉吉市の県立美術館を視察に訪れ、鳥取県の平井知事と面談。運航再開後の好調な利用をふまえ、平井知事が増便を要望しました。

鳥取県の平井知事が出迎えたのは、米子ーソウル便の運航会社「エアソウル」のソン・ワンソン社長。3月1日に就任したばかりで、18日から就航先の鳥取県を視察。そして倉吉市に完成したばかりの県立美術館を訪れました。
社長はここで平井知事と面談。2023年10月に4年ぶりに運航を再開した米子ーソウル便について、平井知事が現在の好調な利用を踏まえ増便を要望しました。

平井知事
「願わくば、かつてのような週6便であるとか、デイリー運航など利便性が高まるように我々も尽力、努力してまいります」

運航再開後は、週3往復の米子ーソウル便。水曜日、金曜日、日曜日の3月までの平均搭乗率は9割近くを維持し、好調な利用が続いています。
平井知事の要望に対しソン社長は…

エアソウル ソン・ワンソン社長
「(鳥取県は)見るもの、食べ物、アート、カルチャー多様なものを持っている。なぜ今だに週3回しか飛べないのか、自分としてはもっと行きたくなるような経験をしている」

増便について前向きな姿勢を示しました。
ただその一方で…。

エアソウル ソン・ワンソン社長
「増便の条件は、需要と供給が十分になっているか」

運航再開後の利用者の内訳をみると、4分の3が韓国人で、日本人の利用は4分の1にとどまっていて、ソン社長は、米子からソウルへの利用促進を増便の条件に挙げました。

平井知事
「日本から韓国へ行く方々も含めて、さらに確信を持っていただけるような環境づくりをプロモーションや商品づくりなどを観光面でやっていく。近いうちに増便が図られるように力を合わせてやっていきたい」

「悲願」の増便へ…県は団体ツアーが減少する夏場に向けて、個人旅行者向けにインフルエンサーなどを通じて韓国の旅の魅力をPR。米子発の利用促進につなげたいとしています。