島根原発2号機の再稼働について、中国電力は24年8月に予定していた日程を12月に延期することを30日に発表しました。

再稼働に向けて行われている設備点検と災害などへの安全対策工事が想定よりも長期化する見込みになったためで、30日に原子力規制委員会に変更を申請しました。

中国電力・中川賢剛社長:
再稼働に向けた設備点検との輻輳により、長期化する見通しとなったことから、再稼働時期を約4か月延期し、本年12月へと見直しました。

松江市の島根原発2号機は、3年前の2021年に原子力規制委員会の審査に合格し、中国電力は24年8月の再稼働を目指していました。
中国電力によると、再稼働に向けて行われている安全対策66項目のうち20項目が完了しておらず、工事完了時期を今年10月に見直しました。
また23年12月に起きた、作業員の死亡事故の影響で工事が約1か月中断し、進捗が遅れていたということです。
中国電力は30日に工程の変更を原子力規制委員会に申請しました。

中国電力・中川賢剛社長:
安全第一という旗を大事にしながら今後も工事を進めてまいりたいと思います。

島根県の丸山知事は、「安全確保を最大限、大事に扱ってもらうという認識に立った上でのスケジュール見直しだと受け止めている」とコメントしました。