跡を絶たない特殊詐欺、その被害の根絶に向け警察と鳥取県内の金融機関が共同宣言。タッグを組んで「本気」で対策に乗り出す決意です。

鳥取銀行・平井耕司会長
「特殊詐欺被害撲滅に向けてともに取り組むこととして、ここに宣言します」

7日に鳥取市で行われた共同宣言。鳥取県警と県内に拠点を置く金融機関や業界団体などあわせて25の機関・団体が、特殊詐欺被害の根絶に向けて「本気」で取り組む決意を示しました。
警察と金融機関がタッグ、名付けて「白ウサギの知ろう詐欺!大作戦」のスタートです。

鳥取銀行経営管理部マネーロンダリング対策室・北中克典室長
「金融機関同士というのは、営業面ではライバルだが、お客様や県民の資産を守るという面では共同で取り組めるのではないかという思いから1円でも1件でも多くの被害をなくそうと、減らそうという思いからやっている」

鳥取県警によると、2023年に県内で確認された特殊詐欺は74件、被害額は3億3300万円あまりと、いずれも過去最悪となりました。2024年に入ってからも前年を上回るペースで被害が発生しています。
今回の「大作戦」では、窓口職員の「声掛け」スキルの向上やATM、インターネットバンキングの出金、振込限度額の随時見直しなど実効性のある対策とともに、詐欺手口の公開などを通じて県民の「防御力」を向上、特殊詐欺被害の根絶を「本気」でめざします。