島根県出雲市の総菜店で製造された弁当を食べた21人が、下痢や嘔吐などの食中毒症状を訴えていたことが分かり、島根県はこの総菜店を12日から5日間の営業停止処分とした。
営業停止処分となったのは、出雲市塩冶町のそうざい製造業「しいの家」で、5月9日に製造した弁当を食べた2つのグループ41人のうち、21人が下痢や嘔吐などの食中毒症状を訴えたという。患者の居住地の内訳は、出雲市18人、浜田市1人、広島県1人、鳥取県1人となっている。
通報を受けた出雲保健所が、患者の食べたものや発症状況などから、「しいの家」の製造した弁当が食中毒の原因と断定したとしている。
患者21人はいずれも入院しておらず、快方に向かっているという。
保健所は、「しいの家」を12日から16日まで5日間の営業停止処分とした。
県によると、2024年に入り発生した食中毒は6件で、患者数は23年に比べ約8倍となる535人にのぼっていて、調理する際の手洗いや十分な加熱など、予防策をしっかりとってほしいと呼びかけている。