福島第一原発でトラブルが相次いでいることを受け、東京電力は7日、構内で行われているすべての作業を点検すると明らかにしました。一方、4月から始まった5回目の処理水の放出は、7日正午すぎに終了しました。

福島第一原発の処理水は、4月19日から通算で5回目の放出が始まり、7日正午すぎ、当初の予定通り放出を終えました。今回も、これまでと同じおよそ7800トンが放出され、今年度は7回の放出を予定しています。

一方、今回の放出をめぐっては、4月24日に、原発で停電が発生し、6時間半にわたって、放出が止まるトラブルがありました。構内で行われていた掘削作業で電源ケーブルを傷つけたのが原因とみられ、作業員1人がけがをしています。

相次ぐトラブルを受けて、東電は、原発で行われているすべての作業について、点検することを明らかにしました。廃炉作業への影響について、東電は「点検が遅れれば、影響が出る可能性はある」としています。