富山湾で5日朝から観測されている「蜃気楼」が明瞭度を上げ、今年3回目のBランクで観測されました。一方、黒部市側の海岸に設置されたオレンジ色の現代アート作品「ⅿ」字型も、一時消えたり伸びたりして神秘の富山湾を演出しています。

画像は富山県魚津市にある魚津埋没林博物館が5日午後0時50分ごろに観測しました。※画像はすべて魚津埋没林博物館の撮影です。

魚津から見た射水・富山方向 撮影:魚津埋没林博物館
蜃気楼の見え方は上から2番目の“Bランク”

5日は午前8時ごろから蜃気楼が出現し、午前中は富山湾の西方向、射水市や富山市方面の風景や新湊大橋が、部分的に反転する姿が確認できました。

蜃気楼は時間とともに見え方が変化し、午後0時50分ごろには射水・富山方面の広い範囲で風景の伸びや反転を観測することができました。

見え方では上から2番目、今年3回目のBランクでした。

部分的に“反転した橋”が見えてきた

黒部市側の方向でも…対岸の景色が伸びる

一方、午前10時過ぎから東方向の黒部市側にも対岸の景色が伸びたり、反転したりする変化が見られました。

魚津市から見た東方向 黒部市側の対岸の景色が変化し始めた
護岸に設置された「ⅿ」字型の看板が見えなくなった
「ⅿ」字型が再び現れ、伸びたように見える
さらに伸びたようだ。蜃気楼により刻々と護岸の景色が変化する
午後、護岸がさらに伸びた。街並みがゆがみ、伸びたように見える 
街並みの像が薄くなり、全体象は上に伸びているようだ
「ⅿ」字型の反転が下方に現れれば「∞」マークとなるのだが…

蜃気楼が出現すると、黒部市側の堤防に設置された現代アートの看板の「m」の像が反転して下方に現れました。

5日の富山県内は高気圧に覆われ晴れとなっています。日中の予想最高気温は、富山で31℃、高岡市で27℃と見込まれていて、気象台は熱中症に注意するよう呼びかけています。

6日の富山県内は、気圧の谷や湿った空気の影響を受ける見込みです。このため曇りで夜遅くには雨の降る所がある見込みです。