名古屋市東区にある「中部インフラDXセンター」。

建設の現場の業務を効率化するためのデジタル技術を紹介する施設で、中部地方整備局が3年前に開設しました。

施設内には、AR=拡張現実で地中にある配管を「見える化」する技術や、VR=仮想現実で建設現場を疑似体験できる技術などが紹介されています。さらにこんな体験も。

担当者:
「こちらではバックホウの遠隔操作ができる」

建設現場で使われる重機を、遠隔で操作する技術です。手元のコントローラーを操作すると…ショベルカーが大量の土をすくい上げていきます。操縦席を見ると、人は乗っていません。

この技術はすでに活用されていて、2016年の熊本地震では1.5キロ離れた場所から遠隔で重機を操作し、被災地の復旧作業にあたりました。

中部地方整備局では、このようなデジタル技術の活用によって、人手不足の問題など、建設現場が抱えるさまざまな問題の解消につなげたい考えです。

インフラDX推進室 竹原雅文室長:
「いま建設業は3K(きつい・汚い・危険)と言われて、非常にイメージが良くない。DX技術を使って職場環境、現場環境を改善してより良い建設業のイメージを上げていきたい」