ピアニストのフジコ・ヘミングさんが亡くなりました。92歳でした。

 公式ホームページによりますと、フジコ・ヘミングさんは先月21日に容体が急変し、亡くなりました。

 今年3月に行った検査で、すい臓がんと診断され療養を続けていたということです。

 フジコさんは1931年ドイツのベルリンでスウェーデン人の父と日本人ピアニストの母の間に生まれ、東京で育ちました。

 1961年にベルリンに留学しピアニストとして音楽活動を行いますが、風邪をこじらせて一時、聴力を失うなど苦難の時期が続きました。

 1999年、テレビのドキュメンタリー番組がきっかけで注目を集め、デビューアルバム「奇蹟のカンパネラ」がクラシックCDとしては異例の大ヒットを記録しました。

 葬儀は近親者のみで行われ、後日お別れの会を検討しているということです。