水俣病の被害者らとの懇談中に環境省がマイクのスイッチを切った問題を巡り、伊藤環境大臣は、23日の国会で2015年の「新潟水俣病」の懇談会でも時間制限を設け、出席者から抗議されたことを認めました。

 伊藤環境大臣は23日、参議院の環境委員会で、2015年に新潟市で行われた当時の望月義夫環境大臣と「新潟水俣病」被害者らとの懇談でも司会が時間調整を行う趣旨の発言をしていたことを認めました。

 団体側から「打ち切るのはおかしい」との声が上がり、追加で被害者の質問を受けていたとしました。

 一方で、そのほかに判明した事例や、5月1日の水俣市以外でもマイクのスイッチを切る運用があったかについては否定しました。

 新潟市では31日に「公式確認59年」の式典と懇談が予定されていますが、伊藤大臣はこれまで国会の会期中を理由に別の幹部を派遣して、自身は改めて「ゆっくりお聞きする機会を持ちたい」などとする考えを示しています。