◇ナショナルズ 2ー11 ドジャース(日本時間25日、ナショナルズ・パーク)

ドジャースの大谷翔平選手(29)は敵地でのナショナルズ戦に「2番・指名打者」で先発出場すると6打数3安打2打点と活躍。1試合3二塁打の活躍でドジャース3連勝に貢献した。

3本目の二塁打を放つ大谷

大谷は打率3割7分1厘、6本塁打で16打点。大谷は打率、安打、二塁打、長打、塁打、OPS(出塁率+長打率)の打撃6部門でリーグトップ。今シーズンは右肘手術からのリハビリ期間中とあり、投打の二刀流でのプレーはまだ見られないが、打撃だけでも十分、MLBのトップ選手であることを見せつけている。

出塁率トップのベッツ

大谷の凄さを語るのは、自身もメジャー屈指の選手と評されるドジャース不動の先頭打者ムーキー・ベッツ(31)内野手だ。ドジャースが誇る1番から3番までのMVPトリオを牽引し、今シーズンの成績、26得点、出塁率4割6分8厘はリーグトップで、安打数39安打はトップの大谷に1本差。この試合でも大谷を上回る6打数4安打を記録したベッツだが、「大谷についてコメントするのに、これ以上言葉が見当たらない。彼と同じことができる選手はいない」と苦笑いしながら称賛した。

スイングにスタジアムがどよめく

この試合で、大谷は1回の第1打席に右中間を破る二塁打を放ち、今シーズンの最長となる9試合連続安打とすると、第5、第6打席にも両リーグトップを更新する今季14本目の二塁打を放ち、5試合ぶりとなる1試合3安打。打点も今シーズン最長となる3試合連続打点を記録。大谷がフルスイングをする度に、球場から大きなどよめきが湧く。例え空振りでも、そして昨夜のようにロケット砲のような打球がスタンドに突き刺さる場面でも同じ現象が起こる。

球団”日本生まれ”最多本塁打記録「7」をもつロバーツ監督

ドジャースのロバーツ監督は球団の日本生まれの最多本塁打を保持している。大谷はあと1本で自身が持つ記録に並ぶだけに「彼は比類なき存在だ。平均打球速度は誰も真似ができない。彼のバットから放たれた打球は動きが違う。打球が空を飛んでいる間は息を飲んだか?」と米記者から聞かれると「入るなと願ったよ、と彼(大谷)に伝えたよ(笑)まだ生き残ったな」と笑いを誘った。

快進撃はどこまで続く

今シーズン、ナ・リーグ盟主のドジャースに移籍した大谷。誰もが現代のベーブ・ルースがいよいよプレーオフ進出をし、世界一に挑むと予想し、興奮をした。それが韓国での開幕シリーズにて判明した水原元通訳の違法賭博に約24億円以上の窃盗事件で状況が一変した。それでも自らは野球に愚直に取り組み、二刀流ではなく打撃のみで周囲の人々を納得させている。

”散歩デート”を明かす

そんな大谷が試合前の日米メディア対応で見せた妻への思いが印象的だった。記者から自宅での新婚生活を問われて「基本的に休みの移動がうち(ドジャース)は多いので。あんまり自宅で丸1日というのが今のところないので。まあ、一緒に散歩行ったりとかそういうのはしますけど、まだそこまで丸一日どっかに行くみたいのはないかなと思います」と明かし、遠征中に夫人と時間を許有することができないことについて問われると「寂しいと言わせたいです」と愛妻への愛情を素直に語った。