ロシアの反体制派指導者・ナワリヌイ氏の最後の映像を撮影した記者が過激派組織の活動に参加したなどとして起訴されました。

 独立系メディア「ソタ」のファボルスカヤ記者は2月15日にナワリヌイ氏がオンラインで参加した裁判を取材しました。

 この時、撮影した映像が翌16日に死亡したナワリヌイ氏の生前最後のものとなりました。

 ファボルスカヤ記者は今月17日、ナワリヌイ氏の墓を取材後、取り調べに来た警察に抵抗したとして10日間、拘束されました。

 その後、27日に釈放されましたが、直後に再び拘束され、起訴されました。

 当局はプーチン政権が「過激派組織」に認定しているナワリヌイ氏の団体の活動に参加したとしていますが、詳細は分かっていません。

 ナワリヌイ氏の広報担当のキラ・ヤルミシュ氏はSNSを通じて「記者活動が罪に問われている。何という闇だろう」と当局を批判しました。

 さらに、27日の釈放時にファボルスカヤ記者を迎えに裁判所を訪れたり、家宅捜索を取材していた記者4人も拘束されました。

 そのうちの1人は拘束時に警察から殴打され、救急搬送されました。