イランが発射した弾道ミサイルの残骸をイスラエル軍がメディアに公開しました。イスラエル北部の病院では、ミサイル攻撃を想定した訓練が行われました。

 イスラエル軍が18日、海外メディアに公開したのは、イランが発射した弾道ミサイル、およそ110発のうちの1発で、およそ450キロの爆薬が搭載されていたと推定されます。

 イスラエル軍の迎撃システム「アロー」によって撃ち落とされたとみられ、死海に浮いているのが発見されていました。

 軍担当者は「イランが殺傷を明確に意図して発射したものだ」と強調しています。

 イスラエル北部ハイファにある大病院では、本格的な戦争になった時に備えた訓練が行われ、次々と運ばれてくる負傷者にどう優先順序を付けて治療にあたるか確認しました。

 地下に広がる広大な駐車場は、有事の際は臨時の病棟に姿を変え、およそ170人の負傷者を収容できるということです。

 病院の担当者は、「イスラエルは何が起きても常に対応できるよう準備していなければならない」と語りました。