台湾をぐるりと囲む中国軍　大規模軍事演習「懲戒だ」　頼清徳新政権へ圧力

　中国軍の台湾を管轄する東部戦区が、台湾を取り囲む形で大規模な軍事演習を始めました。

■台湾国防部　中国側を非難

中国軍の軍艦

中国軍の戦闘機

　台湾周辺の海域を進む軍艦。戦闘機にはパイロットが乗り込み、動き出します。

　中国軍が23日から始めた軍事演習の映像です。中国中央テレビが公開しました。

艦船30隻以上、航空機40機以上

　演習は台湾をぐるりと取り囲むように広い範囲で行われていて、台湾側が確認できただけでも艦船が30隻以上、航空機は40機以上いました。

頼清徳総統への反発か

　中国が軍事的圧力を強めた理由とみられるのが、20日に就任した台湾の頼清徳総統（64）への反発です。頼総統は就任演説で「台湾は中国の一部だ」という中国の考えを否定していました。

台湾国防部、中国側を非難

　台湾側は声明を発表し、中国への非難を強めています。

台湾国防部の声明

　声明はさらに「我々は主権を守るため、陸・海・空の部隊を派遣した」「すべての将兵は準備ができている。安全を確保する自信がある」と続けています。